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痴漢か!?電車で見かけた妻は嫌がっているどころか・・・

夕方の満員電車で妻を見かけた。
時間的には、妻の定時よりも1時間以上早い時間だ。
早退したのだろうか。
あれ?と思うと同時に、妻の背中に男がピッタリとくっついているのを見た。

痴漢か?!

驚いたが、すぐに近寄れるような混み様ではない。
10メートルほど離れている妻の方に少しずつ近寄って行こうとしても、なかなかそうは行かない。
しかもこの騒音の中だ。
かなり大きな声を出さないと聞こえるわけもないから、痴漢と分かったわけでもないのに大きな声を出すわけにもいかぬ。
心配と怒りの混じった感情を持て余しつつ、どうしようもない状況を次の駅までは見ているしかなかった。
男の顔には、見覚えがあるような気もした。
少なくとも夫婦共通の知人ではない。
仕事か何かで1度くらい会ったことのある男かもしれないが、思い出せなかった。

男は、妻の耳元に唇が触れそうな距離まで顔を近づけていた。
電車の揺れで時々は触れているかもしれない。
しかも妻の背中には男のコートが覆うように密着しているようだ。
怒りに燃えつつ、見え隠れする妻を見ていると、不思議なことが起こった。
妻が後ろの男を見たのだが、その目は不快を表していない。
むしろ潤んでいるようにも見える。
よくは見えないが、妻の右肩は不自然に後ろに引かれている。
ちょうど後ろ下方に腕を伸ばした時のような形にも見える。
そのうち電車の揺れとは明らかに違うタイミングで、妻の体が一瞬ガクッと10センチほど沈み込んだのだ。
それと同時に顔を俯くように下に向けた。
数秒後に元の高さには戻ったが、顔は俯いたままだ。
どう考えても不自然な動きだった。
まるで感じてしまっているかのような動きだった。
横顔は髪が邪魔をして見られない。
俺は頭が空白になった。
しかし暑い、電車の暖房のためだけではなかった。

また妻が男を振り返った。
確かには分からないが、困ったような笑顔には潤んだ目。
男がいたずらっぽい表情を浮かべたと思うと、肩がやや大きく動いた。

手を動かしたらしい。
とたんに妻の表情から笑顔が消え、瞳を閉じて顔を2センチほどのけぞらせたのだ。
そのまま妻は10センチほど沈み込んだが、それに合わせて男も左肩を下げた。
ちょうど後ろから陰核を手で追えばそのような動きなるだろう。
前に向き直った妻は、こんどは顔を俯けにして、何かに堪えているようにも見える。

次の停車駅に近付き、そろそろブレーキが掛かる頃だと思っていると、
男の肩が大きく動き妻の体がまた一瞬沈み込んだ。
顔がややのけぞった。
次の瞬間にビレーキがかかり、妻と男の動きは電車と人の軋みに紛れてしまった。

手近なドアから降り、妻の近くのドアから乗り込もうと近付いた時に、妻がホームの俺に気付いた。
同時に目は俺を見たまま、顔をほんの少し後ろに向けかけて、何か短い言葉を言うかのように唇が動いた。
もう密着こそしていないが不自然に近い位置に立っていた男は、何食わぬ顔で妻から離れ、電車を降りていった…。

「あら、どうしたの?早いのね」
「うん、携帯に電話したが掛からなかったんだよ」
「そうなの、よかったわね」

いつもより早口の妻。
目にも落ち着きがない。
頬はやや上気しているようにも見える。

「痴漢に遭わなかったか?」
「いや、大丈夫よ。どうして?」
「なんだか落ち着きがないように見えるけど…」
「大丈夫。それより、晩ご飯どうしようか?適当に作るわね^^」

妻は後ろに長いスリットの入ったコートを着ていた。15センチほど上にずらせば秘所に手が届く。
実は俺も、妻にこのコートを着せて電車内で痴漢ゴッコを楽しんだことがあるのだ。

帰宅すると、

「たいへん、たいへん、我慢できないわぁ」

などと言いながら、妻はコートも脱がずに、手提げを持ったままトイレに入った。
そして居間に戻った妻のスカートには、シワがなかった。
一日履けば生地に疲れが見えるはずなのに、それがほとんどない。
いったいどこで何をしていたのか。

ここで何かを言ってもどうせ女は言い逃れの上手い動物だ。
実は痴漢だったなどと言うかもしれない。
泣かれて、私を信じられないのなどと言われたら、男はお手上げだ。
それに、もしあれが浮気相手なら、警戒されて証拠をつかめなくなる。
俺は、しばらく様子を見ることにした。
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[ 2016/10/29 08:00 ] 寝取られ | コメント(0) | 編集
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